ダイヤモンドスラリーの選定
ダイヤモンドスラリーとは
研磨後の優れた平坦性、表面粗さを実現するためにダイヤモンドスラリーの選定は欠かせません。
ダイヤモンドスラリーはその他の研磨剤と比較して切削性が高く、少量で最大の効果を実現します。
人造ダイヤモンドにより多種多様な試料の粗研磨~鏡面仕上げ研磨が可能です。
仕様
製品名 | ダイヤモンドスラリー | ||
結晶 | 多結晶(MP-1000)・単結晶(MM-3000) | 単結晶(MM-3000) | |
性質 | 水性(W) | 油性(O) | 両性(B) |
容量 | 500ml | 500ml | 400g |
粒径 | 45μm, 30μm, 15μm, 9μm, 6μm, 3μm, 2μm, 1μm, 1/2μm, 1/4μm, 1/10μm |
粒径 | 分布 | メッシュサイズ |
1/10μm | 0~1/5μm | #240000 |
1/4μm | 0~1/2m | #100000 |
1/2μm | 0~1μm | #60000 |
1μm | 0~2μm | #14000 |
2μm | 1~3μm | #11000 |
3μm | 2~4μm | #8000 |
6μm | 4~8μm | #3000 |
9μm | 8~12μm | #1800 |
15μm | 12~22μm | #1200 |
30μm | 22~36μm | #600 |
45μm | 36~54μm | #325 |
単結晶・多結晶の違いについて
ダイヤモンドスラリーは、含まれる単結晶・多結晶の2種類のダイヤモンドをお選び頂けます。(両性ダイヤモンドスラリーは単結晶のみのご提供となります。)
●単結晶
単結晶のダイヤモンドには六面体、八面体、十二面体などの角張った形状をしており、へき開性を持ちます。
単結晶ダイヤモンドはその鋭利な形状により、9μm以上の粒径では高い研磨効率を発揮しますが、代わりに加工表面に研磨痕を残しやすいというデメリットがあります。
●多結晶
多結晶ダイヤモンドは単結晶ダイヤモンドの集合体であり、複雑な形状をしています。
へき開性は持ちません。
切削性に優れ、3μm以下の仕上げ研磨での使用時に最適です。
また研磨時のサンプルへの傷の入りも少なく、綺麗な加工表面が得られます。
水性・油性・両性の違いについて
ダイヤモンドスラリーの性質は、研磨するサンプルによって適したものをお選びください。
●水性
水性ダイヤモンドスラリーは切削性が高く、表面仕上げに優れたスラリーです。
多種多様な材質のサンプルの研磨に適しています。
セラミックスや磁性材料のような新素材の研磨にも効果的です。
また、研磨作業後の洗浄を非常に容易に行うことが可能です。
●油性
油性ダイヤモンドスラリーは、鉄鋼材料など金属加工用に適しておりますが、多種多様なサンプルの研磨にご利用頂けます。
また、水と反応するサンプルの研磨を行う場合には、油性ダイヤモンドスラリーをご使用ください。
●両性
水・油の双方に溶け、薄めて使用して頂くことが可能です。
また、両性ダイヤモンドスラリーに含まれるダイヤモンドは単結晶のみとなっております。
ダイヤモンドスラリーの選定については以上です。